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-----　木畑みね子さん　の訃報に接して　-----　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　岡田（古賀）暎子 　木畑（前田）さんが亡くなられたこと、聞いて驚いています。 　実は、彼女が癌で闘病されていることを聞き、何とか連絡をしたい、と、彼女のe-mailアドレスを探し出してやっとe-mailで連絡が 　とれ……「再発乳ガンは、これで最後かと思っていた抗がん剤が効いて、少し希望が見えてきました。…綱渡りのような状態の 　治療ですが、希望を持ち続けようと思っています」という彼女からの返信があり、そのe-mailの送信日付は　(2011/12/25 14:50)　と 　なっています。　　まだ1年経っていません。 　そうですか。 　木畑さんが亡くなったんですか。　今は、何を書いていいのか分かりません。 　木畑さんの思い出を、とりあえず、2つだけ書いてみます。 　彼女とは、小倉高校の3年間、同じクラスでした。 　私は、身長も低く、痩せていて、小さかった。彼女は長身で、逞しく、私には見上げる 　ような存在だった。私と彼女とは、まさに対照的でした。 　だからかどうかはわかりませんが、実は、私と彼女とは妙に意識し合っていたように 　思います。気持ちの優しい人でしたよね。だから、弱々しい私がちょっと哀れにみえて、 　それとなく気にかけてくれたのかも知れない。 　で、ある時（何の時だったか覚えてません）、私と彼女だけが教室にいて、 　そこにある机を私がどこかに運ぼうとしていると、「運んでやるわ」と言ってその机に手を 　おき、エイヤっと、ナント、その机を頭上高く持ち上げたのです。 　私はびっくりして…腰が抜けそうでした。 　この件の思い出はここで途切れていますが、強烈な思い出です。 　今思っても、彼女、本当に優しい人でした。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⇑　卒業アルバムでも並んでいました 　　もう一つの思い出は、関西での小倉高校（全体の）同窓会でのこと。2,30年も前のこと。 　彼女はその同窓会には既に何度か出席していたようでしたが、私は初めての出席でした。 　高校12期の人々が集まっているあたりに近づくと、彼女がすぐに私に気付くと同時に「ワー、古賀さんだあ～」と声をあげて近づき、 　私の手をさっと握ってくれたのですが、彼女の眼に一杯の涙を見て、「来てよかった」と心から思いました。高校卒業以来の再会。 　一瞬、高校時代の二人に戻ったような気がしました。 　今は、この2つしか思い出せません。 　ご冥福を祈ります。　今は、これしか言えません。