今日、吉岡の奥さんより電話があり、吉岡が亡くなったことを知らされびっくりしました。
　一週間前、奥さんより連絡があり「少し主人にアル中による暴力があるのですが」と相談を受け、
　私の甥が経営する精神病院へ相談に連れて行きました。
　吉岡の奥さんと医師との会話は同席していないのでわかりませんが、強制収用は出来ないと言われて、
　奥さんはこれから覚悟をしないといけないと悟ったようです。

　そして今日電話で少し取り乱した様子で電話があり昨日５日夕食のとき相当に酒を飲みそのとき食べた蕪の煮付けを飲み込んで
　誤嚥をして窒息したようです。救急車が来たときはもう息をしていなかったようです。

　　思えば、昭和３５年早稲田大学政経学部新聞学科に現役で入学し、将来はマスコミで活躍したいことを熱く語っていました。
　私は入試に落ちてそのまま同じ下宿で隣同士で、来年の早稲田大学入試に向けて予備校に通いながら頑張り、
　翌年無事早稲田に入学を果たしました。

　　そのうち井生も同下宿に来てさながら小倉高校卒業生の溜まり場みたいになりました。高校の先輩諸氏なども来たり、とても賑やかでした。
　吉岡とは恋愛中の彼女のことで相談を受けてその彼女に会ったりしました。彼は見かけによらずとてもロマンチックで恋愛を
　楽しんでいるようでした。
　　我々は同じ下宿でも私は写真部で井生は演劇部に入って殆ど下宿には帰ってこなかったと思います。時間がそれぞれ違っていたので
　食事のときだけは顔を合わせていました。

　　就職活動のときNHKの試験を受けて最終試験までいって、最後は音声試験で跳ねられたといってました。
　彼はとても小倉弁が強かったので、それが災いしたと思います。
　その後来年を期して再度NHKに入りたがっていたのですが、
　急に小倉に帰るといって北九州港湾局(福岡県と北九州の共同局)に入ったようです。
　そのうち港湾局で贈収賄事件があり、北九州市にへ編入されました。そして北九州市職員として定年まで働きました。
　北九州市職員になってからは私も仕事が忙しく時々は会っていましたが、
　あまり会うことなくワンツー会でしか会うことはありませんでした。
　
　　そして昨日聞いた奥さんからの急な訃報にただびっくりするばかりです。
　ワンツー会の諸氏も誤嚥にはくれぐれも注意してください。　　たった一切れの蕪が彼の命を奪ったのです。　　　　　　　　　　２０１０．０４　撮影　⇑