経路図

断面図

GPS指示；移動距離 10．8km、移動時間 3時間8分、停止時間 2時間8分、平均移動速度 3.4km/h
　１５：４８ 上小川発
　１７：４０ 多賀駅着
　１８：０５ 帰宅

　　　　　　　　　トレッキング時間；5時間16分、距離；10.8 Km、歩数；19406歩

３　メ　モ
　今回は茨城県の観光名所の一つである「袋田の滝」の近くの上小川を中心とした周辺をトレッキングした。
水戸と郡山を結ぶＪＲ水郡線上小川駅を起点としてトレッキングを開始する。駅前の通りは、
旧118号の通りである。その通りを山に向かって進むとやがて、国道118号線の陸橋を潜る。
遠くには、男体山が朝日に照らされて色づいているのが見える。急に里山の麓の旧道に入り込む。

　この場所から後方に見える橋が「宮平橋」で、その左に見える橋が「御城橋」である。
いずれも蛇行している久慈川にかかる橋である。この二つの橋が昭和51年5月に完成して、
この旧国道118号はお役ごめんとなった。

　それは、昭和51年5月20日に第27回全国植樹祭が茨城県大子町高柴(現在の奥久慈憩いの森)で行われた時、
天皇皇后両陛下がおいでになるので新しく造られたからである。
車両通行止めの標識が道路の中央におかれてあった。この場所に左に分岐する細い山道があった。
この道を進むと奥丸の集落に至る。現在は、全部の家が廃屋となっている。
昔は、この集落の子供らはこの道を通って小川小学校に通った。この集落の奥丸の名前は、
戦国時代茨城県を支配していた佐竹氏の城が御城橋のそばの「舘」という場所にあって、
その城主の小川という殿様の姫あるいは側室の方が住んでいたので奥丸と名前がついたと云われている。

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　急な坂道を登って最初に現れるのが１０１号古墳。周囲に複製の埴輪が並べられ、往時を再現している。
　古墳群で発掘された埴輪、石棺、土器などは丘の端にある資料館に展示されており、本物を見学できる。
　出土品の中に馬を形取った埴輪が見られるので、この地域は中央政府が使用する馬の供給地として重要な働きを
　していたのではないかと推察されている。

　この丘に岩屋古墳と珍しく固有名詞が付いた四角い方墳がある。方墳としては日本最大規模である。
　円墳は上から穴を掘り下げて石棺を納めるが、ここは横穴式で大小二つの穴がある。豪族夫婦のものであろうか。
　遊歩道の木立の中に、女性か子供のものと思われる小さな円墳が幾つか並んでいる。丘の上から遠くに印旛沼が眺められ、
　この丘は大昔、自分達の集落を眺める地に作られた墓地のような感じである。

龍角寺古墳 １０１号

龍角寺古墳の埴輪

馬の埴輪

　２．芝山　殿塚、姫塚

　　11月上旬、芝山の殿塚、姫塚を見た後、芝山仁王尊まで歩いた。例年この時期に殿塚、姫塚で開催される“はにわ祭り”に
　合わせて出かけたのである。

　　殿塚、姫塚は６世紀後半～７世紀に作られた前方後円墳、名前の通り豪族夫婦のものだろうか。
　関東でのこの時代のことは歴史書にも書かれていないので、誰も勝手に想像するだけである。大和朝廷の御陵に多い
　前方後円墳であるから朝廷と繋がりがあった有力者のものかもしれない。

　　“はにわ祭り”は神主ののりと言上から始まって、天岩戸が開かれ天照大神が天孫降臨する儀式を模して行われた。
　高さ１０メートルほどの殿塚頂上から従者を従えた神の行列が降りてきて、祭壇の前で天孫降臨を告げて終わる。
　　“はにわ祭り”は芝山仁王尊でも行われ、出演者一行はバスに乗って移動していった。
　私たちは自動車道を歩いて奈良時代に創建された仁王尊に向かい、建築物や仁王像を見学した。

　　帰りのバスは大型の航空機が次々と離着陸する成田空港滑走路の横を通り、古い時代の古墳や建造物と現代的な空港が
　直ぐ近くにあるのが対照的で面白かった。

芝山　殿塚

はにわ祭りの行列