夕立ちとはにわか雨、雷雨、集中豪雨の事を表わすが、「夕立ち」との気象現象はない。
　ただ、日本では発生の季節や時間に特徴があり、一般的に知られているので、
　天気予報などで「夕立ち」の表現は使われる。

　　現象としては発達した積乱雲によりにわか雨が降り、雷、冷たい突風、雹などを伴う。
　積乱雲の発生は、暖められた地表の空気が上昇し、上空の冷たい空気に触れることで、
　水蒸気が凝結して雲となる。
　上昇気流が激しいと積乱雲の高さは５０００メートルを越える。
　上昇気流に水蒸気が多量に含まれなければ雲にならないので、
　カンカン照りの乾燥した午後には夕立ちは見られない。

積乱雲

飛行機からの雲

　　寒冷前線が通過するときも、突発的な豪雨や突風が発生するが、
　季節や時間を問わず起こるので夕立ちとは呼ばない。

　　２年くらい前に映画「ひまわり」の舞台がウクライナであったと投稿した。
　今回は「ひまわり」自体の雑学を挙げる。

　１．「ひまわり」は漢字では向日葵と書く。
　　　ところが植物学的にはアオイ科ではなくキク科に属する。
　２．大きな花に思えるが、じつは多くの花の集合体である。これを頭状花序と呼ぶ。

頭状花序

集合体

　３．「ひまわり」は太陽を追いかけて、花が回るとの俗説があるが、
　　　回るのは成長期の葉でお辞儀をして追いかけている。
　　　花が咲く時期には回転は止まるため大体の花は東を向いたままになる。
　４．原産地は北米で古くから原住インディアンの食用作物であった。
　　　スペインがヨーロッパに持ち出し、長い間独占していたが、
　　　フランス、ロシアに流出してから、種子の価値が認識された。
　５．「ひまわり」から取れる油は宗教的に断食食品のリストに無かったので、広く普及した。
　６．油を搾る品種の種皮色は黒色であるが、
　　　大リーグ野球で噛み散らかす食用種は黒色のタテ筋が入っている。

種は螺旋状に出来る

種の出来はじめ

食用種子

　７．「ひまわり」の名前を付けたアニメは多いが、
　　　葉加瀬太郎が作曲した「ひまわり」もある。

　　６月３０日、恒例の江熊君の日本水彩展を上野東京都美術館に鑑賞に行きました。

　　昨年は脊椎管狭窄症の手術後の大変な時期に８０号の大作の出展でした。
　今年は３月、肺炎の為入院、５月は首の痛みで入院、６月半ばにはその膿を摘出する手術を
　行って、リハビリ中との連絡を奥様から受けました。

　　そんな状況で、水彩展には出展しているとの事だったので、
　急遽上野の美術館に出向きました。
　本人は入院中で不在の中、８０号の大作「登り窯休日」が展示されていました。

登り窯休日

内田　　　木田　豊島

　　木田君、内田君と豊島の３人だけでしたが変わらぬ江熊君の力作に圧倒されました。
　日曜日とあって上野界隈はアジア系外国人も交じって大混雑、
　レストランは予約のみのお客さんだけでした。
　
　　結局、歩き回って御徒町駅の蕎麦屋さんで江熊君の健闘を称えビールで乾杯し
　又病からの早期回復を願って昼下がりの上野を後にしました。
　写真は８０号の大作と内田君、木田君と豊島の３人です。